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AI共同開発の動機付けに報酬を支払うブロックチェーンプラットフォーム「Daisy」

東京大学松尾研究室が発足したプロジェクト、2019年初頭リリースへ

 株式会社Daisyは10月5日、ブロックチェーンを基盤としたAI共同開発プラットフォーム「Daisy」を2019年初頭にリリースする予定であることを発表した。「Daisy」は、東京大学松尾研究室の大澤特任助教が発足したプロジェクト。参加開発者のAIに対する貢献度に応じて、「Daisy」独自のアルゴリズムで報酬を支払う設計となっており、開発者が協力し合ってAIを制作できるとのこと。なお、「Daisy」の公式サイトでホワイトペーパーが公開されている。

 AI開発には、インプット情報としての「ビッグデータ」、データ解析用の「モデル」(アルゴリズム)、演算処理に必要な「マシンパワー」の3つのリソースが不可欠だという。一企業がこれらのリソースを網羅的に確保することは難しく、精度の高いAIの制作は困難な状況とのこと。「Daisy」では、世界各国から異なる開発者が互いにリソースを持ち寄り、それらを統合することでより精度の高いAIを制作できるとしている。

 「Daisy」は独自の報酬アルゴリズムで、参加開発者に対するインセンティブ(動機付け)として報酬を与える。開発者同士が協力してAIを制作する際に、各開発者のAIに対する「寄与度」(貢献度)をDaisyが計算し、報酬として支払うという。AIの精度向上に多く貢献した開発者には、より多くの報酬が支払われる設計になっているとのこと。

 「Daisy」によるサービスの一般利用開始は2019年初頭を目処としている。世界中のデータサイエンティストにとって使いやすい制作環境の構築を目指す。現在、「Daisy」プラットフォームを開発しつつ、高精度なAIにとって不可欠なインプットデータを各国のデータ保有企業の協力の元で収集している段階であるという。

 なお、「Daisy」に関する技術論文は既にパブリッシュ(掲載)され、使用されている基盤技術は、カナダ・バンクーバーで開催された国際学会「ICLR 2018」にて認められているとのこと。