仮想通貨(暗号資産)ニュース

ブロックチェーン活用のAI共同開発プラットフォーム「Daisy」、Streamr inc.と提携

仮想通貨「Streamr DATAcoin」を利用してシームレスなデータ送受信を可能に

 株式会社Daisyは10月16日、データプラットフォームを提供するStreamr inc.と提携し、公認のデータプロバイダーとして利用すると発表した。Daisy社は、ブロックチェーン活用のAI共同開発プラットフォーム「Daisy」を2019年初頭にリリースする予定で、現在開発を進めている。今回のStreamr社との提携によって、Streamr社の包括的なデータを利用することが可能となる。Daisy社は、在庫や景気動向、交通量の予測といった幅広い目的でデータを活用し、高精度のAIネットワークへの発展につながると考えているとのこと。

 Streamr社が運営するオープンソースプラットフォーム「Streamr Marketplace」では、仮想通貨「Streamr DATAcoin」(DATA)を利用し、ユーザー同士による情報売買や情報加工を行える。Daisy社とStreamr社のデータ取引においても、仮想通貨「Streamr DATAcoin」を利用することで、データ送受信をシームレスに行うことが可能になるという。

 「Daisy」は、東京大学松尾研究室の大澤特任助教が発足したプロジェクト。独自の報酬アルゴリズムに基づき、参加開発者に対するインセンティブ(動機付け)として報酬を与える。開発者同士が協力してAIを制作する際に、各開発者のAIに対する「寄与度」(貢献度)をDaisyが計算し、報酬として支払うという。AIの精度向上に多く貢献した開発者には、より多くの報酬が支払われる設計になっているとのこと。

 先だって10月5日に、高精度なAIにとって不可欠なインプットデータを各国のデータ保有企業の協力の元で収集している段階であると発表されていた。