仮想通貨(暗号資産)ニュース
ゲーム「レキシトコネクト」サービス終了、持ちキャラなどはブロックチェーンに移植され今後も閲覧可能
モバイルファクトリー、同社製ゲームのユーザー資産をEthereumでトークン化し専用ビューワーをリリース
2018年10月19日 15:47
株式会社モバイルファクトリーは、同社製のiOS/Android向け位置情報連動型ゲーム「レキシトコネクト」を9月19日にサービス終了し、同日にゲームサーバーも停止した。ここで、同社はユーザーからの「今まで育てていた愛着のあるキャラクターに会えなくなってしまうのが悲しい」という意見を無視しなかった。
ゲームサーバー停止前の9月7日から9月19日にかけて、同ゲームにおけるキャラクターやコスチュームといったゲーム内資産をブロックチェーン「Ethereum」でトークン化し、そのトークンを同ゲームのウォレット経由で各ユーザーに配布していた。
トレーナーのみなさんに重要なお知らせです!
— レキコネ(公式) (@reki_conne)2018年9月7日
現在、「イジン」をブロックチェーン上で所有できる「HL-Report」を鋭意開発中です。
ゲーム内で育てたイジンたちのデータの一部をブロックチェーンの技術を用いて資産として残すことができるようになります。#レキコネ#QurageBrowserpic.twitter.com/AFk7xSf628
データの保存には、「ウォレットアドレス」というものが必要になります。
— レキコネ(公式) (@reki_conne)2018年9月7日
ウォレットアドレスは「Quragé」などブロックチェーンに対応したブラウザアプリで簡単に作ることができます。#レキコネ#QurageBrowserpic.twitter.com/wUozy8hpYp
その後、同社の100%子会社である株式会社ビットファクトリーが10月18日、位置情報連動型ゲーム「レキシトコネクト」のトークンに対応するゲーム内資産ビューワーとしてDApps「HL-Report」をリリースした。同ゲームの元ユーザーは「HL-Report」を利用することで、引き続き「レキシトコネクト」のキャラクターやコスチュームを閲覧できる。
ネットゲームは運営会社によるゲームサーバーの停止後、ユーザーの資産がゼロになるという事態がこれまでは避けられなかった。だが、今回のモバイルファクトリーの取り組みは、その問題に一石を投じる格好となった。ブロックチェーンを活用することで、ユーザーがゲーム内資産を失わなくて済む可能性、ゲーム業界がブロックチェーンに注目するきっかけなどにつながる可能性が出てきたのではないだろうか。
実際に「HL-Report」を利用して「レキシトコネクト」のゲーム資産を閲覧する方法としては、ビットファクトリーが開発するiOS/Android向けウォレット内蔵DAppsブラウザーアプリ「Quragé」を利用することが推奨されている。パソコンでの閲覧には、Ethereum対応のブラウザーウォレット「MetaMask」などをChromeやFirefoxに追加し、「HL-Report」の公式サイトにアクセスする方法が例示されている。
なお、「HL-Report」のリリース当初は、所持するトークンとは異なる情報が表示される不具合などがあったが、現在は修正されているとのこと。
【重要】
— レキコネ(公式) (@reki_conne)2018年10月18日
トレーナーの皆さん、お待たせしました!
ゲーム内で育てたイジンやコスチュームが閲覧できる「HL-Report」を本日リリースしました。
ウォレットの事前登録をおこなったトレーナーさんは、こちらからご確認ください。#レキコネ#HLReporthttps://t.co/0XOSUKBYiW