仮想通貨(暗号資産)ニュース

SBI、0.6ミリ厚薄型名刺サイズのコールドウォレット「Tangem Notes」開発会社へ出資

NFC対応の低価格ウォレットで仮想通貨の利用をより広い領域へ

Smart Cash社のTangem Notes (公式サイトより引用、以下同)

 SBIホールディングス株式会社は1月21日、同社の子会社であるSBIクリプトインベストメント株式会社を通じて、仮想通貨コールドウォレットを開発するスイスのSmart Cash AG(以下、Smart Cash社)への出資を発表した。Smart Cash社は薄型名刺サイズのコールドウォレット「Tangem Notes」を開発している。Bitcoin(BTC)、Ethereum(ETH)、EthereumのERC20トークンに対応し、低価格での生産が見込まれるという。仮想通貨を含むデジタルアセットをより広い領域で活用するために、今回の出資に至ったとのこと。

 Smart Cash社の開発するTangem Notesは薄型名刺サイズ(寸法85.60 mm x 45.00 mm x 0.60 mm)のコールドウォレット。内蔵するSamsung社製のマイクロチップは、国際セキュリティ評価基準である「ISO 15408」における7段階の評価保証レベル「EAL」で「6+」の評価を得たという。その強固なセキュリティと一枚あたり5米ドルという低価格が魅力であるとしている。

Tangem Notesのスマートフォンを利用した読み取りイメージ

 Tangem Notesは、Bitcoin(BTC)およびEthereum(ETC)、ERC20トークンに対応したモデルが提供されている。NFCに対応したスマートフォンを利用して、簡単に保存された通貨を確認、使用することができるという。紙幣のように手渡しで手軽に交換できるという特徴があり、自社発行のERC20トークンをオフラインのイベント会場で配布するなどの用途が想定される。