仮想通貨(暗号資産)ニュース
個人発行デジタルカードをファンが購入して支援するSNS「FiNANCiE」オープンβ版公開
イーサリアムERC20トークンで発行。発行数や売買等の取引記録をブロックチェーンで管理
2019年3月8日 14:41
株式会社フィナンシェは3月7日、個人の自己目標をファンが支援するSNS「FiNANCiE」(フィナンシェ)のオープンβ版を公開した。「FiNANCiE」は、夢を追って活動を続ける個人が発行する「ヒーローカード」を、ファンが購入してその夢を支援する、夢がみんなの共有財産になるドリームシェアリングサービス。正式リリースは5月を予定。年内にはアプリ版やグローバル版リリースの計画もあるという。
「FiNANCiE」は、夢を持つ人「ヒーロー」と夢を支援する「ファン」のコミュニティ。ヒーローとファンが「FiNANCiE」を介して交流し、夢の実現に向けて一緒に活動をしていく新しいタイプのSNS。ヒーローは自分のカード(デジタルデータ)を発行し、取引をすることができる。ファンは応援をしたいヒーローのカードを購入し所有することで、ヒーローの夢を支援することができるという仕組みだ。
「FiNANCiE」のヒーローカードはEthereumのERC20トークンとして発行され、取引記録がブロックチェーンにて管理される。ブロックチェーンの採用により、カードの保有証明は常に公開され、誰にも改ざんされることなく、発行数や保有状況の透明性と流動性(将来の流動性向上も含む)が担保され、安全に取引ができるという。
システムではEthereumを利用しているが、ファンはヒーローカードを日本円で購入したフィナンシェポイントで購入する。そのため、仮想通貨やブロックチェーンを意識することなくカードを購入することができるという。ヒーローカードの購入は、ヒーローが初期売出しで発行したカードをオークションで購入する。初期売出し終了後は、ファンは「マーケットプレイス」にていつでもカードの売買が可能とのこと。支援したいヒーローのカードを追加購入したり、価値の高いカードは売却するなど、マーケットプレイスにて自由に売買ができる。また、ヒーローカードを売却後は、売上金の出金もできるそうだ。
ファンは、ヒーローカードを購入するか、ヒーローをフォローすることでコミュニティのメンバーになることができる。コミュニティでは、メッセージ交換やミッションなどが利用可能となり、ヒーローとの親交を深めることができるという。
さらに、「FiNANCiE」のファンとして、コミュニティにはヒーローの夢を強力に支援する「ヒューマンキャピタリスト」も参画する。これまで多くの企業へ投出資・サポートを行ってきた投資家のプロが、ヒューマンキャピタリストとして「FiNANCiE」内での支援をサポートする。「FiNANCiE」の公開初期のヒーローは、承認制となる。
なお「FiNANCiE」は、ヒーローカードのみの販売、購入であり、特にヒーローからの配当やお礼(リワード)といった仕組みは用意されていない。リワードについては、ヒーローが個々に設定することは可能だが、あくまでもヒーローカードを所持することでヒーローを支援するというもの。この仕組みは、コスプレイヤーや地域密着型のアイドルなどに向いているシステムなのではないだろうか。