仮想通貨(暗号資産)ニュース

BCCC主催の第2回仮想通貨「じゃない!」ブロックチェーンアプリコンテストの結果発表

NEM公証で不正防止する抽選アプリ、NEMマルチシグで障害者福祉の一助となるアプリが受賞

 一般社団法人ブロックチェーン推進協会(BCCC)は4月4日、3月開催の第2回仮想通貨「じゃない!」ブロックチェーンアプリコンテストの結果を発表した。日本情報通信株式会社の「大規模抽選の課題をアポスティーユで解決するアプリ」がグランプリ(BCCC)賞を受賞。株式会社Opening Lineの「知的障がい者のネットショッピングを可能にするアプリ」がアステリア賞、さくらインターネット賞、カレンシーポート賞の3部門を同時受賞した。

 顕在する社会課題の解決手段にブロックチェーン技術を活用し、今後のビジネス展開も期待できることなどが評価された。

 日本情報通信の「大規模抽選の課題をアポスティーユで解決するアプリ」は、文書が改ざんされていないことを証明できるNEMブロックチェーンのアポスティーユ(公証)機能を利用する。ブロックチェーンに記録した抽選券と当選券のハッシュ値が一致するか確認することで、抽選券の偽造、当選数の操作といった不正行為ができない仕組みを実現したもの。

 Opening Lineの「知的障がい者のネットショッピングを可能にするアプリ」は、「障害があってもネットショッピングができる」がコンセプトとなる。後見制度利用の知的障害者が後見人の承認を得るまでに要する時間を短縮するために、NEMブロックチェーンのマルチシグ(多重署名)機能を利用するというもの。このシステムは実際に障害者支援施設で実証実験を行ったという。


    【コンテスト出場情報】
  • 株式会社アイティフォー
    ブロックチェーンの特性を活かしたタイムカプセルアプリ
  • 株式会社エクサ
    金銭のやり取りが発生しない、権利譲渡アプリ
  • 株式会社Opening Line
    知的障がい者のネットショッピングを可能にするアプリ
  • 株式会社トリプルアイズ
    技術者の経歴情報の改ざん防止アプリ
  • 株式会社ナンバーワンソリューションズ
    抽選内容の改ざん防止アプリ
  • 日本情報通信株式会社
    大規模抽選の課題をアポスティーユで解決するアプリ