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ブロックチェーン+IoTでホテル予約から退室まで電子化を実現

スマートロック導入のスマートホテルが6月から営業開始予定

ブロックチェーンロック社開発のスマートロック「BCL-XP1」。既存のカギを置き換える形で取り付ける。

 IoTとブロックチェーンの技術を利用したアクセス権管理プラットフォームを提供するブロックチェーンロック株式会社(以下、BCL社)は4月8日、新ブランド「KEYVOX」の立ち上げを発表した。あらゆるカギをひとつの基盤上で管理することをコンセプトとする。同社は、年内に数種類のスマートロック製品などの展開を予定している。第1弾としてスマートロック「BCL-XP1」を同日より発売した。

 BCL社は本発表にあたって、記者発表会を開催した。同社CEOの岡本健氏が登壇し、新ブランド「KEYVOX」の製品紹介と今後のサービス展開などを説明した。また、会場には本日発売となる「BCL-XP1」を装着した小型ドアが展示され、実機デモンストレーションも行われた。

ブロックチェーンロック株式会社・CEOの岡本健氏

 BCL社の提供するKEYVOXサービスは、施設のカギを同社製品に置き換えることで、管理機能付きの電子ロックシステムを実現するもの。扉に取り付けるスマートロックと、同社が提供するクラウド型のアクセスコントロールシステムからなり、ユーザー側はスマホアプリ経由でアクセスする。ブロックチェーンとIoTの組み合わせによって、物件の在庫管理、入退室管理、本人確認、決済、予約といった総合的な管理機能を提供するという。

 仕組みとしては、同社の開発するEthereumベースのプライベートブロックチェーンを用いる。例えばホテルで部屋を借りるとする。契約時に端末(スマートフォンなど)のMACアドレスが登録され、利用者はトークンとして発行されたカギを専用アプリ内のウォレットに持つこととなる。契約した端末と電子ロックをBluetoothまたはネットワーク経由で接続し、電子ロックへ端末をかざすか、アプリから操作することでカギを開閉できる。

IoTとブロックチェーンの力でカギをオブジェクト化

 開錠の際にはブロックチェーン上の署名、MACアドレスと端末側のデータが一致する必要がある。ワンタッチで開錠できる仕組みとなるがセキュリティもきちんと保証されるというわけだ。また、契約時にPINコードも発行され、開錠にこの数字を用いることも可能だ。家族など複数人で施設を利用する際には、PINコードを共有することで利用者全員が部屋のカギを持った状態にすることもできる。

 KEYVOXは、専用アプリに内蔵するウォレットを活用することで、支払いシステムも網羅している。アプリ経由でホテルの部屋を予約し、料金を支払う。施設に着いたらチェックインカウンターに立ち寄ることなく、直接契約した部屋に宿泊する。チェックアウト時もカギを返却する必要はないから、そのまま部屋を出るだけというスマートチェックイン・アウトを実現する。

 このスマートチェックインの仕組みは、6月にオープンする宿泊施設「REYADO九段下」にて導入予定だという。さらに、10月にオープン予定のYoloホテル大阪でも導入が計画されているとのこと。KEYVOXのサービスそのものは5月13日から提供予定。本日から専用ページにて先行申し込みを受け付けている。

 本日発売となる「BCL-XP1」は同社のラインナップの中でも信頼性の高いモデルとなる。オフィスや宿泊施設での利用を主に想定しているという。6月中旬には一般家庭向けの工事不要モデル「BCL-XE1」や、中央玄関として働く自動ドア用モデル「BCL-CL1」、それらの入力インターフェースとなるPINパッド「BCL-MBJ1」を発売予定とのこと。

記者発表会で展示された一般家庭向けスマートロック「BCL-XE1」、PINパッド「BCL-MBJ1」の開発中サンプル