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BitForex、ビットコインSV上場廃止の賛否を問う世論調査を中止

BSVの取り扱いを継続する方針を表明

(Image: Shutterstock.com)

 海外の仮想通貨交換所「BitForex」は4月17日、Bitcoin SV(BSV)の取り扱いを継続する意向を表明した。BitForexは、BSVの上場廃止の賛否についてTwitterによる世論調査を実施してきたが、その結果を待たずに世論調査を撤回、社内の決定を支持しBSVの取り扱いを継続することをブログにて発表した。

 海外ではBSV取扱中止運動「#DelistBSV」が活発化している。多くの仮想通貨交換所がBSV上場廃止を言及あるいは決定している中、BitForexはユーザーの意思と利益を尊重するためにTwitterによる世論調査を行い、その結果でBSVの上場廃止の賛否を検討する方針とした。

 しかし世論調査を実施したところ、調査の正確性と公平性に影響を与えるような悪意ある行為が広範囲に及ぶ結果となり、またボーカルマイノリティ(政治的意見を積極的に表明する声の大きい少数派)によるノイズがひどくなり、世間が本当に望むことを理解することが難しい状況になってしまったとBitForexはいう。

 決定を世論調査に委ねることは最良の選択ではなかったとBitForexは反省し、世論調査については撤回、中止を表明している。また、暗号通貨の時代は、異なる意見を持つ人がいることを理解すべきであり、またその合意はすべての人に見えている状況下で行うことであると述べている。

 これらを念頭におくと、BSVの上場廃止はBitForexプラットフォーム上のアクティブなBSVトレーダーに対して不公平な決定を下すことになってしまいかねないという。このスタンスを考慮するのであれば、他の主要な仮想通貨交換所の仲間入りをしてBSVの上場廃止をするのではなく、BitForexはBSVが取引のために開かれているプラットフォームとしてあり続けるべきだと判断をしたという。

 ただちにコインを切り捨てて先に進むという解決策を取ることは簡単だが、BitForexは簡単な道を歩くよりも、ユーザーの利益を守るために正しいことをすることを強く望み、今回の決断を下したと、BitForexの創設者でありCEOのGarrett Jin氏は語っている。