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Hyperledgerプロジェクト、新ブロックチェーン基盤Hyperledger Iroha 1.0をリリース

モバイル分野におけるファイナンスやID管理での利用を想定

 非営利団体The Linux Foundationが運営するクロスインダストリー(異業種連携)共同開発プロジェクトHyperledgerは5月6日(現地時間)、新たなブロックチェーン基盤となる「Hyperledger Iroha 1.0」のリリースを発表した。Hyperledger Irohaは、C++およびモバイルアプリケーションの開発者向けに、Hyperledgerが利用可能となる開発環境を提供する。

 HyperledgerプロジェクトにおいてHyperledger Irohaは、Hyperledger Fabricなどに続いてバージョン1.0リリースに到達した4番目のブロックチェーンプロジェクトとなる。主なユースケースとして、モバイル分野におけるファイナンスやID管理での利用を想定している。使いやすいAPI等の提供で、ブロックチェーンビジネスアプリケーションの実装の簡略化を目指す。

 ブロックチェーンの特徴として、Hyperledger Irohaは一部のノードに障害がある場合や信頼できないノードがある場合でも、元帳の安全性を保証するコンセンサスプロトコル「YACコンセンサス」を備える。またアプリケーションが取引の決済に複数の署名を必要とする場合のオプションとしてマルチシグネチャ機能を実装する。

 またIrohaは、Hyperledgerテクノロジーを使用している他のプロジェクトに追加できるモジュラアーキテクチャを備え、既存のアプリケーションを強化するなど再利用可能なライブラリを提供する。

 バージョン1.0では、Java(Android、Scalaなどと互換性がある)、JS、Python、iOSなどのプログラミング言語を使用し、モバイルからメインフレームまで、さまざまなプラットフォームでアプリが作成できるようクライアントライブラリを更新した。Linux、MacOS環境にてネイティブに動作するほか、今回のバージョンではWindows版が試験的に加わった。

 Hyperledger Iroha 1.0は、GitHubのプロジェクトページからダウンロードできる。