仮想通貨(暗号資産)ニュース
東大と京大、リップルのブロックチェーン研究支援事業UBRIに加入
MITやスタンフォード大らと提携する一流の学術研究と次世代育成の支援
2019年7月31日 11:35
米リップルは7月29日、同社の展開する大学ブロックチェーン研究イニシアチブ(University Blockchain Research Initiative:UBRI)に、東京大学と京都大学が参加したことを発表した。UBRIに日本国内の大学が加入するのは初となる。両学と連携した共同研究、学術活動などはすでにスタートしている。次世代の育成に向けて、ブロックチェーン技術の研究に関わる学生に奨学金の支給なども行っていくとのこと。
提携の経緯としてリップルは、日本が金融システムにおいて世界有数の先進国であることと、学術界がブロックチェーンと暗号資産に対して高い関心を持っていることを挙げた。世界で最も困難な金融問題を解決していくことはグローバルの進展にもつながり、そのために将来必要な人材の育成に投資を行うという。
リップルはブロックチェーン技術の学術研究や技術開発の支援活動として、2018年6月にUBRIを設立。各国の主要な大学機関におけるブロックチェーン技術やフィンテックの研究等に対して、技術・教育・資金面での支援を行っている。目的は次世代のエンジニア、ビジネスリーダー、起業家およびその他の専門家がブロックチェーン技術を実務に応用できるようにすることである。
東京大学、京都大学の加入によりUBRIは14か国に拡大し、提携機関は33となった。主要な提携先として、マサチューセッツ工科大学、スタンフォード大学、シンガポール国立大学、プリンストン大学といった世界屈指の学術・研究機関が名を連ねる。
2019年6月にはリップルはブラジル展開を発表し、同時にUBRIの事業として、同国の一流大学であるサンパウロ大学や、ジェトゥリオ・ヴァルガス財団(Fundação Getulio Vargas:FGV)へ支援を行うことを明らかにしていた。