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米FRB、主要銀行間のリアルタイム決済サービスを2024年までに提供予定

個人間・個人対企業間で年中無休で利用可能。2万5千ドル以下の決済専用

(Image: Shutterstock.com)

米国の連邦準備制度理事会(FRB)は8月5日、年中無休で利用可能なリアルタイム決済サービス「FedNow」の開発を発表した。個人対個人の支払いや、企業対個人の支払い用に設計され、2万5000ドル以下の決済にのみ対応する。2023年から2024年に提供開始予定とのこと。

FedNowは年中無休で利用可能であるものの、金融サービスとして日ごとの開始・終了時刻は定義され、それに基づいて曜日ごとの残高も記録される。サービスの直接の利用者は、FRB下の連邦準備銀行と取引する金融機関らであり、エンドユーザーはそれらの金融機関のサービスを通じて、銀行間のリアルタイム決済の恩恵を受けることができる。

FedNowは連邦準備銀行の口座残高の調整により、加盟銀行間の決済を実現する。連邦準備銀行で口座開設の資格を持つ、加盟銀行が利用できるサービスとなる。

加盟銀行は連邦準備銀行の口座から支払いを送信する形でエンドユーザーが指示した支払いを実行。別の加盟銀行の口座へエンドユーザーの支払いを入金する。発信側と受信側の加盟銀行はそれぞれリアルタイム決済に必要なエンドユーザー情報を保持し、やり取りの中で情報を交換するという仕組みを持つという。