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FRB議長、Facebookの仮想通貨リブラの有用性認めるも慎重な姿勢

「発表前からFBは各国機関と協議してきたが利点と危険性の両方を持つ」=FOMC記者会見

【FOMC Press Conference June 19, 2019】

米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル(Jerome H. Powell)議長は6月19日、連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見にて、Facebookの仮想通貨Libra(リブラ)についての記者からの質問に応じた。氏は、FacebookがLibraの発表前に、FRBを含む世界中の規制当局や関連機関と協議を重ねてきたことを明らかにした。

Fecebookは仮想通貨Libraのプロジェクトについて、FRBを含めた世界中の規制当局や関連機関と協議を重ねてきたという。パウエル氏は、「Libraは通貨として広く用いられる可能性があるが故に、確かな利点と同時に、危険性も持つ」とした。その安全性と健全性、規制遵守の観点から、Libraプロジェクトの進行については注視する必要があることを述べている。

Libraを巡ってはFacebookによる正式発表後、米国下院金融委員会から開発中断の要請が行われ、上院銀行委員会より同社の公聴会召喚が決定するなど、米国政府機関が次々と懸念を示している。