仮想通貨(暗号資産)ニュース

仮想通貨分野のAML事業に特化したElliptic社にSBIインベストメントが出資

SBIグループのAMLを強化

(Image: Shutterstock.com)

SBIグループのベンチャーキャピタルSBIインベストメントは9月4日、同社が運営する「SBI AI&Blockchainファンド」を通じて、Elliptic Enterprise Limited.(Elliptic社)へ出資することを発表した。ブロックチェーン上でのアンチマネーロンダリング(AML)ソリューションなどを開発・提供するElliptic社に出資した。

2013年設立のElliptic社は、AML事業に特化した会社であり、仮想通貨(暗号資産)分野における取引および取引に関連するアドレスのリスクを0点から10点の11段階でスコアリング表示をするサービスを提供している。利用者に対して、取引の効率的なモニタリング環境と、マネーロンダリングや資産流出が起こった際に経路の捕捉や犯人の特定を行うためのソリューションを提供する。

近年、暗号資産を含む金融資産の電子取引の急増とそれに伴うサイバー犯罪の増加・巧妙化により、当局による規制強化と高度なセキュリティ対策の需要が拡大している。Elliptic社は、各国の規制当局やFATFなど国際規制機関、自主規制団体などと密にコミュニケーションを取っていることから、AMLに関して最先端かつ高水準で法規制に準拠したサービスの提供および知見を有するという。

SBIグループはElliptic社への出資を通じて、顧客に対してより安心して使うことができる製品やサービスの提供と、健全な暗号資産市場の発展を目指していく。