仮想通貨(暗号資産)ニュース

ナスダック、投資家向けデータベースに仮想通貨情報を追加

欧州のデータ提供企業と提携

(Image: Mauryce Caesar / Shutterstock.com)

米証券取引所のナスダック(Nasdaq)は9月5日、暗号投資管理ファンドおよびデータプロバイダーのBlockchain Investments&Coと提携し、ナスダックのデータプラットフォーム「Quandl」で、仮想通貨(暗号資産)技術に関する論文や評価、価格予測、感情データを提供すると発表した。

Blockchain Investments&Coは、暗号資産およびデジタル資産の財務的側面と技術的基礎に関する詳細で高品質なアプローチに強みを持つ。欧州中央銀行(ECB)の元スタッフが設立した同社は、2019年4月に欧州委員会が立ち上げたブロックチェーン国際標準化組織「INATBA」のメンバーでもある。

Quandlは、世界中のアナリスト、トレーダー、ポートフォリオマネージャーを含む40万人以上に金融経済データを提供している。ナスダックはこれら機関投資家の暗号資産に対する洞察を支援するため、Blockchain Investments&Coの商品を追加した。

Blockchain Investments&Coのファウンダー兼CEOのAlfred Prevoo氏は、「暗号資産とデジタル資産に関する質的・量的両面での詳細な情報提供について、ナスダックと協力できることを光栄に思っています。私たちは金融業界に暗号資産やデジタル資産の調査と投資に必要な情報で貢献できることを誇りに思っています」とコメントした。

ベンチャー向け取引所のナスダック(Nasdaq)は今年1月、ブロックチェーンスタートアップ企業シンビオント(Symbiont)に出資するなど、ブロックチェーンの活用に積極的な姿勢を見せている(参考記事)。また、6月には仮想通貨データプロバイダーのクリプトコンペアと提携し、「Quandl」に同社の仮想通貨価格データ商品を追加した。