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CoinGecko、未規制の仮想通貨交換所によるデータ水増し対策を強化

信頼性示すトラストスコアに技術評価や運用規模など4項目を追加

(Image: Shutterstock.com)

仮想通貨のグローバルランキングサイトCoinGeckoは9月11日、同サイトにおける仮想通貨交換所の評価基準である「トラストスコア」をバージョンアップした。同サイトは2019年5月から、規制されていない仮想通貨交換所による水増し取引への対策として、トラストスコアを導入した。トラストスコア2.0では、新たに4つの指標を組み込むことで、ランキングの透明性をさらに向上させるという。

トラストスコアは、仮想通貨交換所が申告するデータだけでなく、ほかのサービスから提供されるデータを元に、交換所の取引高や流動性を算出する。これらを元に、仮想通貨交換所を評価する。申告データと客観データの数値の比較から、信頼性を可視化することが可能となる。

トラストスコアによる仮想通貨交換所の格付け(CoinGeckoより引用、以下同)

トラストスコア2.0では、以下の5項目をもとに仮想通貨交換所を評価する。評価の内訳は流動性が50%、運用規模30%、技術力20%となり、0%のものは参考情報としての表示にとどまる。


    【トラストスコア2.0の指標(括弧は評価での比重)】
  • 流動性(50%)
  • APIの技術的評価(20%)
  • 交換所の運用規模(30%)
  • 仮想通貨の推定保有量(0%)
  • 規制への対応を含む企業コンプライアンス(0%)

参考までに、国内の仮想通貨交換所としては唯一トラストスコアが最高点とされているbitFlyerの内訳を見てみると、以下の通りだった。いくつかの国内交換所のデータと比較したところ、流動性の評価はほとんど横並びだが、運用規模とAPIの評価で差がついているようだ。

bitFlyerのトラストスコア

トラストスコアの仕組みについては記事『CoinGecko、「トラストスコア」で仮想通貨交換所の取引高虚偽申告を是正』で詳しく紹介している。併せてご確認いただきたい。