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アララ、ブロックチェーン活用の「ありがとう」コインの実証実験結果を公表

感謝の気持ちの可視化が社内コミュニケーション活性化に有効

トランザクションのイメージ(発表資料より引用、以下同)

アララは9月12日、大阪商工会議所にて4月より約2か月間実施したブロックチェーンを活用した個人間コイン流通サービスの実証実験結果を発表した。「良い行動」に対してコインを送りあい「ありがとう」を可視化する実験が、社内コミュニケーションの活性化に有効であることが分かった。

アララは、「良い行動」への「感謝の気持ち」をコインに変えて、個人間で送り合うウェブアプリケーション「arara coin」を開発。実証実験では、大阪商工会議所向けにアプリをカスタマイズした「irodori coin」(彩コイン)を使用し、商工会議所の職員有志26名を対象に実施。「彩コイン」を相互に贈り合い、担当部署・フロアを超えたコミュニケーションの状況把握と、コミュニティ活性化に対する貢献度の可視化を試みた。

実験の結果、80%以上の参加者が実験前と比べてコミュニケーションが活性化したと感じていることが分った。コインを送る頻度は、週1回が過半数を占める。また、コインは「良い行動」に対する評価以外に、イベント案内などの連絡手段にも活用されることが分かったという。

コミュニケーションの活性化につながったか
どのような用途で利用したか

アララは実験を通じ、提案やアイデアへの興味関心度やニーズを図る手段にも利用できることが分かったという。例えば、業務に役立つExcelのマクロをコイン10枚集まれば作成するという告知を出し、集まれば作成、集まらなければコインを返却するといった活用法があるとのこと。

今後の取り組みとしてアララは、社内コミュニケーションの活性化を始め、インセンティブとしての活用、社員食堂やオフィス菓子の購入など購買活動での利用も見据え、サービスの改善を行っていくことも明らかにした。