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イーサリアムの日間総手数料、ビットコインを超える

スマートコントラクトの利用が活発化。主な要因は賭博とTetherか

(Image: Shutterstock.com)

Ethereumの日間の総トランザクション手数料が、米ドル換算でBitcoinを上回った。仮想通貨関連の統計データを公開するMessari(メサーリ)によると、9月19日16時のデータでは、過去24時間のETHの総トランザクション手数料は20万ドル相当、対するBTCは18万ドル相当だった。直近にEthereum上で高額の手数料を支払ったのは、賭博プラットフォームのFair Winと、ステーブルコインのTetherだと記録されている。

直近24時間の総トランザクション手数料の比較データ(Messariにて作成、9月19日16時)

9月18日に、Ethereumの日間総ガス使用量(トランザクション手数料)が16、17日と続けて最高値を更新していることを報じた。18日にはさらに日間総ガス使用量は増加し、Bitcoinの総手数料を上回るに至った。

BitInfoChartsによると、トランザクションあたりの手数料は、18日の平均値でBitcoinは約1ドル、Ethereumは約0.4ドルだった。Ethereumの手数料を分析するETH Gas Stationによると、直近30日で大量のガスを使用しているのは、第1位が賭博プラットフォームのFair Winで、第2位にTetherが続く。直近1500ブロックのデータでも同じ傾向であり、平均すると、この2者に関するトランザクションだけで、日間4万ドル相当の手数料が支払われている計算となる。

若干後ろめたさが伴う用途だけに、もろ手を挙げて良い傾向とは言えないが、ネットワークの活性化という観点では悪いことではない。また、日間のトランザクション数は大きく増加していないことから、総手数料の増加は通常の入出金よりも手数料が高くなるスマートコントラクトの活用が増えていることを示す。つまり、ワールドコンピュータとしてのEthereumの利用が活発になったという見方もできる。