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四川省公安、国慶節控えネット犯罪摘発強化。ブロックチェーン企業は重点監視

強化期間中に有害コンテンツを1日2万件削除

(Image: Shutterstock.com)

中国四川省公安庁は、10月1日の中国建国70周年(国慶節)を控え、インターネットの秩序を乱し市民の利益を損なうネット犯罪の監視を強化する。

四川省公安庁は2019年に入ってネット犯罪の取り締まりを強化。ハッカー攻撃、ネット情報の違法利用、ネット犯罪ほう助、個人情報の漏えいなどネット犯罪2900件余りをこれまでに摘発、5000人以上を逮捕した。

国慶節が近づき、公安はネットに一層目を光らせている。同省は特にデータセンター、コンテンツ発信企業、ブロックチェーン関連企業を重点的な監視対象とした。国慶節取り締まり強化期間中に、有害コンテンツを1日2万件削除、グループアカウントを56件停止、6サイトを閉鎖し、3人を逮捕した。

ブロックチェーン・仮想通貨市場の成長に伴い、犯罪件数や手口も拡大しており、中国も例外ではない。

中国経済メディアの中国経済網によると、裁判で判決を受けたBitcoin(ビットコイン)絡みの犯罪は2014年に12件だったが、2018年は142件に増えた(11月時点)。

最も典型的なのは、仮想通貨交換所からのハッキングによる仮想通貨窃盗だが、マイニング(採掘)に使う電力の窃盗も多く摘発されている。河北省唐山市では2018年10月、マイニング電力の窃盗で、735件を一斉摘発。15人を逮捕し、マイニングマシン2817台を押収した。