仮想通貨(暗号資産)ニュース

中国人民銀担当者、「フォーブスのデジタル通貨記事は“飛ばし”」

11月11日にCBDC発行の報道は発行機関ともに実際は未確定

(Image: humphery / Shutterstock.com)

米メディアのフォーブスが、中国の中央銀行である中国人民銀行がアリババやテンセント、中国工商銀行などと組んで、「独身の日(ダブルイレブン)」の11月11日にデジタル通貨(CBDC)を発行すると報道したことについて、人民銀の担当者らは「具体的な発行スケジュールは行内で通知されていない」と述べた。中国の複数のメディアが伝えた。

中国メディア財経網のブロックチェーンニュースを報じるアカウントは、中央銀行のデジタル通貨発行責任者が取材に対し、「フォーブスが報道したような情報は聞いていない。デジタル通貨プロジェクトに関する情報は行内で共有されているが、具体的な発行日は通知されていない」と述べたと伝えた。

また、テンセントニュースは人民銀に近い関係者が「発行時期、発行機関のいずれの情報も根拠がない。飛ばし記事もいいところだ」と語ったと報じた。

フォーブスは8月27日、中国建設銀行で金融戦略部門のグローバルヘッドを務めたポール・シュルツ氏の話として、建設銀のほか中国工商銀行、中国銀行、中国農業銀行、アリババ、テンセント、決済企業の7社が発行機関となり、11月11日に人民銀デジタル通貨を発行すると報じていた。