仮想通貨(暗号資産)ニュース

米ボブムーア、ビットコイン決済で自動車を販売

導入から6か月。初期BTCマイナーの医師が娘に中古エラントラを購入

BTC決済で中古のヒュンダイ・エラントラを購入したアダムス氏(発表資料より引用)

仮想通貨に対応した販売システムを提供している米アリアント(Aliant)は9月30日、同社の契約先である米国の自動車販売店ボブムーアスバル(Bob Moore Subaru)が初めて、Bitcoin(BTC)決済で中古車を販売したことを発表した。同店はBTC決済の試験運用を行っている。親会社のボブムーアグループがアリアントの仮想通貨決済システムを導入したのは、2019年3月のこと。導入から6か月で、実際にBTC決済が行われるに至った。

ボブムーアからBTC決済で中古車を購入したのは、医師のケネス・アダムス氏。アダムス氏は医師であり起業家で、2009年頃からBitcoinのマイニングを行っていたという。購入した中古車は2009年まで使用された中古のヒュンダイ・エラントラ。16歳になる氏の娘に贈るという。氏は同店の利用について、「新車・中古車を仮想通貨で購入できるのは同店だけだったから」とコメントしている。

ボブムーアスバルでは、BTCのほか、Ethereum(ETH)、Litecoin(LTC)での決済にも対応する。これらの仮想通貨決済で、中古車はもちろん、車用部品やアクセサリ、サービスなどの支払いも行えるとのこと。最初の中古車販売を経て、ボブムーアグループは仮想通貨決済に対応する店舗のさらなる拡大に意欲的だ。

アリアントによると、米国の自動車業界での仮想通貨導入は、昨今広がりを見せているという。中古車のような高額商品を含め、米国では、BTCを用いた店頭決済は日本より格段に進んでいる。ライトニングネットワークを用いた即時決済も実用化され、米国内の複数の飲食店や小売店での利用が可能になっている。