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米SEC、EOSのBlock.one社未登録ICOに対し罰金2400万ドル支払いで和解

41億ドル相当の資金調達に成功した史上最高額のICO問題が解決か

(Image: Shutterstock.com)

米国証券取引委員会(SEC)は9月30日(米東部時間)、仮想通貨EOS(イオス)を開発するブロックチェーン企業Block.oneによる未登録ICOに対し2400万米ドルの罰金を支払う和解を請求し、同社が支払いに同意し和解が成立したことを発表した。Block.oneは、EOSの開発にあたり2017年から2018年の約1年間ICOを実施し、41億米ドル相当の資金調達に成功している。

Block.oneは、香港と米国・バージニア州に拠点を置く、EOSブロックチェーンのメイン開発企業。SECがICOの調査および規制に関するレポートをリリースする以前からICOを実施し、レポート発表後も約1年間継続していた。その後も同社は、連邦証券法に基づいてICOを証券オファリングとして登録せず、登録要件の対象となることも、免除を求めることもなかったという。

SECは、Block.oneが連邦証券法の登録条項に違反していると判断し、2400万ドルの罰金の支払いを命じ、和解請求した。Block.oneは、SECの調査結果を認めたり拒否することなく和解請求に同意し、罰金の支払いに応じるとした。

一方、Block.oneはSECの和解成立の発表を受けて、同社がSECの調査結果の承認も否認もせずに、2400万ドルの1回限りの罰金を支払うことで民事和解に至ったことを発表した。和解により、Block.oneとSEC間のすべての問題が解決したことを報告する。和解は、Block.oneのICOが米国および世界における取り組みの継続を証明したことを意味するという見解を示した。