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ビットコインETF「VanEck/SolidX」が上場申請を撤回

米SECが承認判断を3度延期、最終期限10月18日前に

(Image: Shutterstock.com)

シカゴ・オプション取引所の子会社Cboe BZX Exchangeは9月17日、米証券取引委員会(SEC)へのBitcoin上場投資信託(ETF)「ヴァンエック(VanEck)/ソリッドX(SolidX)」の上場申請を取り下げた。

Cboe BZX Exchangeは、2019年1月にSECにBitcoinETFの上場を申請したが、SECは3度にわたって承認判断を延期しており、最終期限の10月18日が1か月後に迫っていた。

BitcoinETFはヴァンエックのほか、ビットワイズ・アセット・マネジメント(Bitwise Asset Management)が提案した商品、ウィルシャー・フェニックス(Wilshire Phoenix)がつくるBitcoinと米短期債に投資する信託「Trust」も、上場の承認判断を待っている。

SECは、1月に申請されたヴァンエックとビットワイズの商品の承認判断を3月と5月に延期。その後、6月にウィルシャー・フェニックスの商品の上場も申請されたが、SECは8月に3件の承認判断をいずれも延期した。判断延期が認められるのは3度までで、ヴァンエックは10月18日、ビットワイズは10月13日が最終期限となっていた。ウィルシャー・フェニックスの次回の審査期限は9月29日で、さらに150日の延長が可能。

これに対し、ヴァンエックとソリッドXは9月3日、SECの承認を経ずに適格機関投資家向けに発売できる限定的なBitcoinETFを機関投資家向けに販売すると発表した。

一方でヴァンエックは9月上旬のCoinDeskのインタビューで、仮想通貨交換所での上場を引き続き目指す姿勢を示しており、撤回の判断はごく最近下されたようだ。