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韓国サムスン、リップルネット加盟の中東決済会社と提携

米国展開中のサムスンペイに海外送金機能を追加。2020年内にグローバル化

(Image: TY Lim / Shutterstock.com)

リップルの決済ネットワーク「RippleNet」(リップルネット)に加盟するアラブ首長国連邦(UAE)の決済会社Finablr(フィナブラ)は10月3日、韓国サムスンとの提携を発表した。同日、サムスンが米国で展開する決済サービスSamsung Pay(サムスンペイ)に、47か国を対象とした国際送金サービスが新たに追加された。送金はフィナブラのグループ会社Travelex(トラベレックス)が行う。サムスンペイは2020年内に米国以外の地域でも提供予定とのこと。

サムスンは2018年8月から韓国で電子決済サービス「サムスンペイ」の提供を開始した。同年9月より米国に展開している。サムスンペイでは、VISAやMastercardなどのクレジットカードをアプリに登録し、スマートフォンを介して店頭でのクレジットカード決済が行える。

フィナブラとの提携により、トラベレックスが提供する海外送金機能「Money Transfer」(マネートランスファー)が新たに実装された。数回のタップ操作で数秒の内に47か国への送金ができ、為替レートも明示されるため安全だという。なお、利用には同社製の対応端末が必要となる。

フィナブラは、UAEエクスチェンジ(UAE Exchange)やトラベレックスを傘下に持つ中東最大の海外送金会社。2019年2月にリップルネットへの加盟を発表し、グループ会社のUAEエクスチェンジとUnimoni(ユニモニ)にて、リップルのブロックチェーン技術を活用することを明らかにしていた。なお、今回発表したサムスンとの提携においては、リップルネットやブロックチェーン技術の活用は明示されていない。