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ANA出資の越境EC提供会社ACDと中国QFPayが提携。仮想通貨・QR決済導入へ

世界統一のQR決済プラットフォームの構築を目指す

(Image: Shutterstock.com)

ANAホールディングスが出資する越境ECシステムの開発会社ACDは10月14日、中国人向けのQR決済システムを提供するQFPay Japanとの提携を発表した。QFPayグループは、世界中の決済サービスを統一するべく事業を展開しており、Alchemy社と連携した仮想通貨決済基盤も有している。ACD社は、QFPayのQR決済基盤と連携することで、展開中の越境ECサービスや提携店舗へQR決済や仮想通貨決済の機能を追加するという。

ACD社は全日空(ANA)ホールディングスから出資を受け、ジョイントベンチャーとして2016年12月から事業を開始した。越境ECプラットフォームの提供を主な事業としており、2018年2月にはICOプロジェクトとしてACDコインを発行し資金調達を行った。ACDコインは海外の仮想通貨交換所コインスーパーに上場され、ACDが提供するECサービスでの決済に利用できる。今回の事業連携により、QFPay側でもACDコインが利用可能になり、グローバル展開を行うという。

QFPayは、世界最大の投資ファンドSEQUOIAなどから出資を受け、2012年に中国で設立した。北京に本拠地を置き、13か国で約40のウォレットを連結した決済システム網を構築。Alipay、WeChatpayのグローバルパートナーとして、ゲートウェイ事業者の地位を確立しているという。中国を含む各国に展開中のQR決済プラットフォームの統一を行うべく、海外進出サポートや展開国でのローカル加盟店決済システムの構築、加盟店の開拓に注力しているとのこと。

ACD社とQFPayは提携により、QR決済、仮想通貨決済プラットフォームの連携を行う。さらに両社は、専用ウォレットやPOSを活用したマーケティングデータの分析や広告サービスの展開を計画しており、将来的にはグループ間の資本提携も視野に入れているとのこと。