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FSBがステーブルコインの規制問題を検討。G20各国首脳に助言を求める

財務相・中央銀行総裁向けに規制問題に関する書簡を提出

(Image: Shutterstock.com)

金融安定理事会(FSB)は10月18日、ワシントンDCにて開催されるG20各国首脳に向けて「ステーブルコインの規制問題」に関する書簡を送ったことを明らかにした。G20財務相および中央銀行総裁宛てに、FSBが監視を続けてきたステーブルコイン(法定通貨との交換レートが安定したデジタル通貨)の規制問題について報告し、各国の規制方法および多国間対応について助言を求めた。

FSBは、国境を越えた支払いや送金に利用できるステーブルコインの出現は、金融システムとグローバル経済にもたらす利益が世界規模に達する可能性があると同時に、暗号資産が金融の安定に重大なリスクをもたらす可能性があることを指摘する。

これらの潜在的な利点を活用する一方で、金融の安定性と市場機能に対するリスクを特定し、グローバルに対処できるよう適切かつ包括的な規制および監視の取り決めの必要性を挙げ、書簡により各国に助言を求めている。

FSBは、ステーブルコインの問題に焦点を当て、新興市場と発展途上国の視点を考慮しながら、この分野の既存の監督および規制アプローチ等を検討開始する。各国に対しては、自国の既存の規制アプローチ等が適切かつ効果的であるかの検討を依頼。多国間対応については、必要であれば開発を含んだ助言もするとした。

今後FSBは、2020年4月にG20財務相と中央銀行総裁に協議報告書を提出し、2020年7月に最終報告書を提出する計画についても明らかにしている。