仮想通貨(暗号資産)ニュース

福岡Nayuta社、フルノード対応のビットコインウォレットβ版をリリース

BTC・ライトニング対応。NFC・Bluetoothを決済に利用可能なAndroid/iOS向けアプリ

Nayuta 公式サイトより引用)

福岡に本拠を置き、Bitcoinのライトニングネットワークの公式仕様の1つ「Ptarmigan」を開発するNayuta社は10月18日、ライトニング対応ウォレット「ナユタウォレット」(Nayuta Wallet)のオープンβ版をリリースした。秘密鍵をユーザー自身が管理する非カストディ型で、Torを活用したBTCPay Serverへの匿名アクセスやフルノードの検証機能などを有する。

Nayuta社は、ナユタウォレットをAndroid、iOS向けにリリースした。特徴的な機能として、前述のBTCPay Serverへの遠隔アクセスとTorを活用した支払いプライバシーの保護が1つ。アプリとBluetooth端末を接続し、支払い用のQRコードを表示させることもでき、下記の映像のように決済用ハードウェアを作ることができるという。

Bluetooth Low Energyに対応。ウォレットを活用して決済用ハードウェアを作成できる

さらに、NFCにも対応しており、QRコードの読み取りだけでなく、NFCタグを読み取るタッチ方式での決済も可能だ。

NFCに対応。QRコード以外にタッチ方式でも決済できる

一般的なアプリ型のBitcoinウォレットは、SPV(Simplified Payment Verification)と呼ばれる簡易的なトランザクション検証方式を採用するが、ナユタウォレットではSPVの他にオプションとして、bitcoindを用いたフルノードの検証方式にも対応している。フルノードの最小環境はメモリ3GBを持つAndroid端末で、約5GBの空き容量が必要となる。

なお、同アプリは現在β版であり、前述のTor、Bluetooth Low Energy、NFCの機能はAndroid版でのみ利用できる。また、β版故にウォレットに預けた資金を失う可能性があり、失っても問題の無い少額での利用を推奨している。