仮想通貨(暗号資産)ニュース

Nayuta、ビットコインのLightning Network決済サービスを実店舗へ試験導入

同社開発のPtarmigan使用し福岡の飲食店で1か月間実施。5月31日より

【Lightning Network決済デモ動画】
端末を操作する時間を除くと十数秒のうちに決済が完了している

株式会社Nayutaは5月30日、Bitcoinのセカンドレイヤー技術「Lightning Network」を用いたリアルタイム決済を実店舗へ導入し、1か月間の試験運用を実施することを発表した。試験導入には福岡市のスタートアップ支援施設Fukuoka Growth Nextが協力する。同施設内の飲食店awabar fukuokaで、5月31日から6月30日の間、Bitcoin(BTC)のLightning Network決済サービスを利用できるとのこと。

Nayutaは福岡のスタートアップ企業。世界で4番目となるBOLT(Basis of Lightning Technology)準拠のLightning Networkソフトウェア「Ptarmigan」を2019年4月にリリースしている。

Lightning Networkは、Bitcoinのブロックチェーンの外部に送受金者間で支払いの経路(チャネル)を設けることで、Bitcoinが持つ安全性を保ちながら、高速かつ低手数料での決済を可能にする技術。低手数料であることから、BitcoinをSatoshi(1BTCの1億分の1)という単位での少額決済もできることが特長。

Ptarmiganは、Nayutaがオープンソースで開発している。Raspberry Piのような小型・低価格のハードウェアにも実装できるため、実店舗へ安価で導入可能だ。awabar fukuokaに試験導入する決済システムで今回、Ptarmiganを使用するという。試験導入にあたっては、Nayutaがノードとチャネルの管理、Lightning Network決済に必要な流動性の提供と決済フローの導入支援を行うとのこと。