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みんな電力、卒FITの供給先を直接指名できるサービス開始。TBS・丸井・三菱ら9社が協力
先着500契約まで再エネ電力の買取金額を優遇。供給先からクーポン等の返礼品も
2019年11月13日 11:44
みんな電力は11月13日、個人が自宅で発電した卒FITでんきを、好きな企業や団体に供給できるマッチングサービス「顔の見えるPtoP卒FITプラン」を発表した。同社のブロックチェーンを活用した独自の電力流通プラットフォーム「ENECTION2.0」を使用し、家庭用太陽光の余剰電力の供給先を加盟企業の中から選択できるサービスとなる。11月1日より提供を開始しているという。
「顔の見えるPtoP卒FITプラン」には、TBSテレビ、TBSラジオ、丸井グループ、三菱自動車工業、パタゴニア日本支社、横浜YMCA、福祉楽団、大地を守る会、ステップアップ塾の9社が電力の供給先として参加。買い上げはみんな電力が行い、京セラも協力する。買取価格は大手電力と同額の設定となるが、先着500件までの登録者は1年間限定でkWhあたりの価格に5円を上乗せするとのこと。
家庭用太陽光の国による固定価格買取制度(FIT制度)は、初期に開始した家庭では適用が終了し、2023年度までに165万件から約670万kWの卒FITでんきが発生する見通しだという。これは設備容量に換算すると原子力発電所6基分にも相当する。
新サービスでは、卒FITでんきをみんな電力が買い上げ、その供給先を電力生産者自身が選択できる。再エネ活用に積極的なRE100加盟企業などを指名して、電力を供給することができるようになる。「電力生産者である個人」は環境に配慮した企業の活動を支援すると同時に、売却額に応じて企業から返礼品としてクーポン券などを受け取ることもできるという。
「顔の見えるPtoP卒FITプラン」の基盤技術であるENECTION2.0は、ブロックチェーンを活用した再エネ電力のマッチングサービス。低コストかつ高精度な電力トレーサビリティを実現する。30分単位での電力マッチングを行い、「どの電源からどれだけ電気を買ったか」の証明が可能だ。