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リップルのトランザクションが再び急増し最高値を2倍以上更新

XRPのネットワークへの「攻撃」との見解も

(Image: Shutterstock.com)

米リップル(Ripple)の仮想通貨XRPを扱うブロックチェーンXRP Ledger(XRPL)のトランザクション数が11月21日から24日にかけて急激に増加した。同社のデータサイトXRP Chartsの集計によると、23日には史上最高値となる日間400万件を記録。平均して秒間46件を処理していたこととなる。また、ピーク時には秒間90トランザクションが観測された。

11月23日のXRPL上の日間トランザクション数(XRP Chartsより引用、以下同)

10月末にペイメント型トランザクションが増加していることを報じたが、今回も同様だ。ペイメントはアカウント間での価値の移動を指し、新規口座開設時の非XRPの支払いも含まれる。最高値は総トランザクションとは1日ずれ、22日に300万件を記録した。

11月22日のXRPL上の日間ペイメント型トランザクション数

2K/DENMARKのクリエイティブディレクターで、XRPLの専門家としてForbesに寄稿しているThomas Silkjær氏は、22日までのトランザクションの増加は「攻撃」によるものだという。取引というより、目的のないトランザクションが多数観測された。

Silkjær氏によると、何者かが4万XRP以上を費やして約2000の新規口座を開設したため、非XRPのペイメント型トランザクションが増加した。その間、秒間90トランザクションをも記録したが、XRPLの分散型ネットワークは正常に機能し続けた。この点は評価に値すると、同氏はコメントしている。