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イーサリアム、ノード運用ソフトGethのメモリ使用量を最大25%改善

バージョン1.9.8の新キャッシュ仕様で実現。約1GBの節約

(Image: Shutterstock.com)

Ethereum財団は11月26日、Ethereumのノード運用ソフトウェア「Geth」(Go-Ethereum)のバージョン1.9.8をリリースした。今回の更新でGethは、「Goモジュール」の実装と、トライキャッシュ(Trie Cache)の仕様を変更した。最新のクライアントは、メモリ使用量を15%から25%減少させることに成功したという。最新版はGethの公式サイトから入手できる。

Goモジュールは、Gethの開発に用いられるプログラミング言語Goの新機能として2019年3月に実装され、アップデートを重ねてきた。実装モジュール間の依存関係を整理し、最適化を行うものだという。Geth v1.9.8では、コードベース全体のGoモジュールへの切り替えを行った。

トライキャッシュは、Ethereumで用いられるトライ木というデータ構造を保管したメモリ領域。今回、従来のbigCache形式を新しいfastCache形式に置き換えたことで、メモリ使用量を削減した。Geth v1.9.8の初期設定でEthereumのメインネットに同期した際、約1GBものメモリを節約できるという。