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「空のインフラ」目指すA.L.I. Technologiesが23.1億円を資金調達
ホバーバイク・ドローン等の飛行をブロックチェーンで管制
2019年11月29日 11:38
エアーモビリティ社会の実現を目指すスタートアップ企業A.L.I. Technologies(以下、ALI社)は11月28日、第三者割当増資による23億1000万円の資金調達を実施したことを発表した。引受先は、西部ガスや三井住友海上、JR西日本などの投資部門、京セラ、三菱電機など。
ALI社は次世代インフラの実現に向け、エアーモビリティ事業・ドローンAI事業・演算力シェアリング事業の3つを展開している。今回の調達資金は同社が開発中で、東京モーターショー2019で試作機を公開したホバーバイク「XTURISMO」の開発と販売促進に割り当てられるほか、産業用ドローンの開発や演算力のクラウドシェアリングサービスの開発・マーケティングなどに割り当てられるという。
ALI社は2020年にホバーバイクの特別モデル「XTURISMO LIMITED EDITION」を販売する予定。大型のカート程度の大きさを持つ同機は、成人1名を定員とし、有人飛行(ホバー)が可能だという。特別モデルの発売後、量産型ホバーバイクの開発を進め、グローバル販売を行うとのこと。
【XTURISMO LIMITED EDITIONのイメージ映像】
ALI社は空のインフラ構想を掲げ、複数の特許群を取得。中には、「ブロックチェーンを活用した複数通信網管制システム」に関するものも含まれる。ブロックチェーン上でドローンや有人飛行体のデータ管理を行うことで、情報セキュリティ面での安全性を確保するという。同社は、ホバーバイクなどを用いた飛行タクシーや、ドローンによる輸送網や高所の点検・検査といったサービスを計画している。