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中国、2019年の十大流行語に「ブロックチェーン」

「996」「覇権主義」なども。上海の月刊誌が発表

(Image: Wangkun Jia / Shutterstock.com)

上海の月刊誌「咬文嚼字」が12月2日、毎年恒例の「今年の十大流行語」を発表し、ブロックチェーンが選ばれた。

記事はブロックチェーンの技術的な特性と応用可能性を説明。2019年1月10日に国家インターネット情報弁公室が「ブロックチェーン情報サービス管理規定」を発表したことや、10月24日に習近平国家主席が「ブロックチェーンを重要技術と位置付け自主イノベーションの突破口とする」「ブロックチェーン技術と産業イノベーションを推進する」と発言したことをきっかけに、ブロックチェーンという言葉が大衆化し、社会で注目を浴びるようになったと指摘した。

他に選ばれた主な流行語は以下。

  • 硬核
    その字の通り「ハードコア」の意味。元々「硬核遊戯(ハードコアゲーム)」などかなり難易度の高いものの形容詞として使われていたが、今年はさらに手ごわいもの全般に用途が広がり、「硬核規定」「硬核ママ」「硬核プレイヤー」「硬核人生」といった使われ方をするようになった。今年初めに公開されたハードSF映画がきっかけとなり、広がった。
  • 996
    「朝9時から夜9時まで、週6日働く」という意味。IT業界の働き方を示す用語として以前から使われていたが、アリババのジャック・マー前会長が2019年4月に、「996」的な働き方を称賛したことが当事者たちの反発を浴び、言葉としても一気に広がった。マー前会長もすぐに「996を強制しているわけでない」と釈明し、アリババの社員たちが自主的に996で働いていることを称賛したと説明することとなった。
  • 覇凌主義
    日本語の「覇権主義」と同義。米中貿易摩擦の要因がトランプ大統領の「アメリカファースト」にあるという考えから広がった。