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米財務長官、「FRBは今後5年はデジタル通貨発行せず」

中国・EUとの立場の違い強調

スティーブン・ムニューシン財務長官=2018年7月22日撮影(Image: Patricio-Murphy / Shutterstock.com)

ムニューシン米財務長官は5日、公的なデジタル通貨の発行可能性について、「今後5年はデジタル通貨を発行しないだろう」と述べた。Bloombergなど、複数のメディアが報じた。

Facebook(フェイスブック)が法定通貨に裏付けされたグローバルなデジタル通貨「Libra(リブラ)」の発行を発表して以来、中国がデジタル人民元の開発を加速、欧州中央銀行(ECB)も欧州連合(EU)内で流通するデジタル通貨の検討に入った。世界の基軸通貨ドルを持つ米国は、これまでもデジタル通貨に否定的だったが、他の有力国とは一線を画する姿勢を再度鮮明にした形だ。

ムニューシン長官は、米下院金融サービス委員会の公聴会で、中央銀行発行デジタル通貨(CBDC)について問われ、「米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長と議論してきましたが、我々は近い将来、つまり今後5年はFRBがデジタル通貨を発行する必要はないという考えで一致しました」と述べた。

パウエル議長も9月、「デジタル通貨について注目しているものの、米国の中央銀行が発行することは積極的に考えていない」と発言している。

一方中国の国営通信社は11月、米国のデジタル通貨への対応の遅さを暗に批判する記事を掲載した。

ムニューシン長官は、リブラについても「Facebookがデジタル通貨を発行しようと考えるのは結構ですが、銀行秘密法とマネーロンダリング防止規則に完全に準拠する必要があります」と述べた。ムニューシン長官はすでにFacebookと数十回協議を行っており、Facebookのリブラプロジェクトが規制への対応のため遅れていることを明かした。