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仮想通貨トロンの運営者、Weiboアカウント凍結。新アカウントで投稿連発するも再凍結か

Binance共同創業者アカウントも閉鎖に

(Image: Shutterstock.com)

仮想通貨TRON(トロン)の運営者ジャスティン・サン(孫宇晨氏)氏と、仮想通貨交換所大手Binance(バイナンス)の共同創業者、何一氏の中国SNS「Weibo(ウェイボ)」のアカウントが12月12日以来凍結され、アクセスできなくなっている。仮想通貨の取り締まりが強化されている中国では、ブロックチェーンメディアや取引所などのアカウントが相次ぎ閉鎖。当局の意向が働いていると推察される。

なお、ジャスティン・サン氏は13日未明、「@孫宇晨老師」という新アカウントを開設し、投稿を再開。「何も変わりない。引き続き注目して」「孫宇晨を名乗る他のアカウントは偽者だ」など投稿を連発していた(編集部注:記事掲載後に再確認したところ、新アカウントにもアクセスできなりました)。

ジャスティン・サン氏は今年、世界的な著名投資家ウォーレン・バフェット氏とのランチの権利を460万ドル(5億円相当)で落札したことで話題になった。この昼食会は日程、場所も決まっていたが、直前にサン氏を巡るスキャンダルが噴出し、延期となった(関連記事)。

サン氏はバフェット氏とのランチの無期限延期をきっかけに、SNSとは距離を置くと謝罪文を発表していたが、ほどなくして投稿を再開。最近は、「自分のツイートを3人にリツイートしてくれた人の中から、抽選で1名に『夢をかなえるための』5万元(80万円相当)をプレゼント」などの行動が注目を集めるとともに物議を醸していた。

サン氏のウェイボの凍結について、同氏のツイッターアカウントやトロンの公式サイトは「Weiboと直接交渉し、アカウントの回復に努めている」とコメントした。

Binanceの共同創業者である何一氏は、同社の広報的な役割も務めており、Binanceの上海事務所が閉鎖されたと報道され、Weiboのアカウントが凍結された11月下旬には、「心配してくれてありがとう! Binanceは2017年に上海の事務所を閉鎖し、事業は行っていません。上海の関連当局と協力し、穏便に撤退しました。仮想通貨メディアのおかげで、こんな大ニュースとして取り上げられ、ついにはテレビのニュースにもなりました。テレビのインタビュアーにも感謝します」との文面を投稿した(関連記事)。

中国当局は、習近平国家主席の10月末の「ブロックチェーン強国宣言」以降、仮想通貨詐欺や違法ICOなどの台頭を強く懸念。SNSのWeiboやWeChatでは、関連アカウントの閉鎖が続いている(関連記事)。