仮想通貨(暗号資産)ニュース

中国WeChat、複数のブロックチェーンメディアのアカウント凍結

仮想通貨バブル、詐欺コインなど警戒

(Image: Burdun Iliya / Shutterstock.com)

中国メディア「金融界」などによると、中国最大のメッセージアプリWeChat(微信)が11月20日夜、複数のブロックチェーンメディアの公式アカウントを凍結した。WeChatは「ユーザーの通報により審査した結果、法律や政策に違反する疑いのある投稿が確認されたため」とコメントしている。

凍結されたのは、ブロックチェーンメディア「深鍵Deepchain」「幣圏邦徳」「壹块硬幣」「炒幣学堂」などの公式アカウント。アカウントを開こうとすると、「多くのユーザーの通報により、このアカウントは違法行為が存在されたため、アクセスを制限しています」との文章が表示される。

中国は2017年9月、仮想通貨ビジネスやICOを全面禁止した。だが今年10月24日に習近平国家主席が「ブロックチェーン強国」を提唱したことや、中央銀行の中国人民銀行がデジタル通貨の開発を進めていることをきっかけに、国民レベルで同技術への関心が高まっている。

ただし、中国政府はブロックチェーン技術を富国強兵のための「官製技術」と捉えており、コントロールが難しい仮想通貨は切り分け、引き続き禁止している。

国営メディアの新華社や人民日報は、11月に入ってブロックチェーンへの関心が上昇すると同時に、「ブロックチェーンの皮をかぶった仮想通貨詐欺」が増加し、一度撲滅したはずの詐欺コインやICO詐欺が台頭しているとして、報道で警告している。