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GoogleがAndroid版ウォレットアプリMetaMaskを一時的に削除

理由は「モバイルマイニングを禁止するポリシーに抵触」と誤解。現在は復旧

Ethereum(ETH)対応のウォレットとして定評のあるMetaMaskは2019年12月26日、Google PlayストアからAndroid版「MetaMask」アプリが削除されたことをTwitterにて報告した。MetaMaskによると、Googleは削除理由を「モバイルでのマイニングを禁止するポリシーに抵触する」と説明したという。MetaMaskはマイニングを否定し「ポリシー違反はない」と異議を申し立てた。Googleはそれを受理し、現在は復旧している。


Googleは当初、MetaMaskの異議申し立てを拒否したという。

MetaMaskのツイートによると、Google Playストアのレビュアーがポリシーを正しく理解していないのか、または明記されていないポリシーを実施しているのかは不明だが、Googleは以前にも仮想通貨関連の動画をアップするYouTubeアカウントを一斉に削除したことがあることを挙げた。この時は、コミュニティが大きな声を挙げたことで、一部の動画が復活したという。これは、コミュニティによる解決に向けた行動をGoogleがテストしているのではないかと、MetaMaskはいう。


Googleは、以前にGoogle Chromeの拡張機能として動作するブラウザーウォレット版のMetaMaskをChrome ウェブストアから削除したことがある。削除理由が不明のまま一時的にダウンロードできない状態にあったが、MetaMaskがTwitterやコミュニティ等で復旧までの対処方法について解説をしている間に、復旧したことがあった(関連記事)。

MetaMaskは、今回の件に関してもユーザーに対してMetaMaskアプリがGoogleのポリシーに違反していないことをGoogleに対して声を挙げてほしいとツイートしている。モバイルプラットフォームが何を尊重するかの最終決定権はユーザーにあると主張したのだ。

MetaMaskは、復旧に向けて引き続き行動するが、万が一削除されたままの場合を考慮し、孤立しているAndroidユーザーに対して他の方法によるサービス提供にも取り組むとした。

しかし、その後、Google側にも動きがあり、Google PlayのTwitterアカウントがこの件に関して「さらなる調査のため、問題を関連チームにエスカレーションしました」との報告があった。


年が明けた2020年1月1日、MetaMaskはツイートにて新年のあいさつと共に、Android版MetaMaskをGoogle Playストアへ戻す許可がおりたことを報告した。アプリは、現在、無事に復旧している。