仮想通貨(暗号資産)ニュース

ブロックチェーンの分散型金融、総預金残高は全体で7億ドル相当まで拡大

イーサリアム上で約300万ETHがDeFiに用いられる

DeFiプロジェクトがロックする仮想通貨総額の推移(DeFi Pulseより引用)

Ethereum上の分散型金融(DeFi)系のスマートコントラクトがロックする仮想通貨ETHの総額は1月6日、300万ETHに達し過去最高値を更新した。7日時点ではロック総額は302万ETHとなり、さらに上昇傾向だ。Ethereumに限らずDeFi全体では、1月6日に史上最高額となる7億ドル相当のロック総額を記録している。

DeFiがロックする仮想通貨は、平たく言うと銀行が持つ総預金残高に相当する。多くのDeFiプロジェクトは、法定通貨に可換な仮想通貨をロックし相当額のトークンを発行。それらを用いて何らかの金融の仕組みを実現する形だ。

ConcourseOpenが運営するDeFi専門のデータ集計サイトDeFi Pulseによると、最大プロジェクトであるMakerDAOがロックするETHは7日時点で240万ETH、シェアは56.73%となっている。

米ドルベースでもMakerDAOがトップで3億8000万ドル相当をロックしている。Bitcoinのライトニングネットワークも決済を行う分散型金融の仕組みに数えられる。6月、7月のピーク時からは勢いが落ちたものの、7日時点で680万ドル相当のBTCをロックし、全体8位の位置にいる。