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中国・北京で規制のサンドボックス初導入

ブロックチェーンなどフィンテック6プロジェクトを選定

(Image: Shutterstock.com)

中国人民銀行営業管理部は1月14日、規制のサンドボックス制度を初めて導入して実施するフィンテックイノベーション6プロジェクトを公表した。プロジェクトは以下の6件が採択されている。

  • IoTに基づく物品トレーサビリティー認証管理とサプライチェーンファイナンス(工商銀行)
  • 零細企業向けファイナンス(中国農業銀行)
  • 中信銀行智令商品(中信銀行、中国銀聯、度小満、携程)
  • AIBank Inside商品(百信銀行)
  • 速く審査し速く融資する商品(寧波銀行)
  • 携帯POSイノベーション応用(中国銀聯、シャオミ数科、京東数科)

これらのプロジェクトは、IoT、ビッグデータ、人工知能(AI)、ブロックチェーンの社会実装を行う。特に零細企業の融資を円滑、迅速にし、金融サービスの多様化を図ることに重点が置かれている。実証実験に選定された企業は、いずれも大企業か大企業傘下の企業で、スタートアップが入っていない。

規制のサンドボックスはまず北京で導入されたが、上海でも活用の検討が進められている。

これまでの流れ

2019年12月5日、人民銀は北京で、規制のサンドボックスを導入し、ITの活用で金融の効率化を実現するためのフィンテックの実証実験を行うと発表。

2019年12月23日、北京市フィンテックイノベーション監督管理実証実験プロジェクトが正式開始。

北京市によると、北京にはライセンスを持つ金融法人が700社以上あり、全国の金融資産の45%が集中している。