仮想通貨(暗号資産)ニュース

コインチェックなどクリプトアセット事業は営業収益4.8億円計上

仮想通貨の市場取引減少も販管費の削減で対応=マネックス決算報告

(Image: Shutterstock.com)

仮想通貨交換所「Coincheck」運営のコインチェックを傘下に収めるマネックスグループは1月31日、2020年3月期第3四半期決算短信(10月1日から12月31日まで)を発表した。コインチェックの所属するクリプトアセット事業は、第1、第2四半期のセグメント利益を黒字で続けてきたが、第3四半期は赤字に転じた。営業収益は4億8100万円となるものの市場取引量減少が長期化している影響を受け、税引前四半期損失1億2700万円を計上した。ただし、今期累計では2400万円の黒字となっている。

金融費用及び売上原価控除後営業収益およびセグメント利益の推移(リリースより引用、以下同)

クリプトアセット事業の前年同期比(9か月)実績は、営業収益(金融費用及び売上原価控除後営業収益)は前年同期比44%増となり、25億5600万円を計上した。売上内訳は、トレーディングによる損益23億5800万円、その他1億9800万円となった。

前年同期比(9か月)収益増減分析

前年同期の第1、第2四半期は、2018年1月の仮想通貨NEM不正流出事件の影響で新規口座開設およびすべてのアルトコイン取引サービスを停止中、第3四半期になり順次サービスを再開した時期であった。2020年3月期は、第1四半期からサービス全面再開しており、6月にはMonacoin(MONA)、11月にはStellar Lumens(ステラルーメン)の新規取り扱いを開始したことなど、サービス状況に差があった。

前四半期比(3か月)収益増減分析

前四半期比(3か月)過去5四半期推移では、第3四半期の営業収益は、前四半期比40%減となる4億8100万円を計上した。第1四半期には12億7400万円あった営業収益が、第2四半期以降に市場取引高が減少し、その後長期化した影響により、トレーディング損益が大幅減となった。

マネックスグループはこれを受けて、仮想通貨市場の長期的停滞に備え継続的に固定費削減を進めるなど、クリプトアセット事業におけるコスト削減を実施してきた。

前四半期比(3か月)費用増減分析

その結果、販売費及び一般管理費(販管費)を前四半期比27.6%減となる5億8300万円までコスト削減に成功した。前年度第4四半期と比較すると58%減に達している。

今後もクリプトアセット事業は、長期化する市場取引量減少対策としてコスト削減に努め、市場回復時に利益増大を目指すことを報告した。

なお、マネックスグループ全体の国内外を合わせた連結業績においては、第3四半期の営業収益は111億5700万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益(税引後利益)は5億7300万円を計上。税引前四半期利益は、8億6900万円となった。