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Bitcoin Cash、「マイニング報酬5%徴収」システム実装へ

インフラの持続的な開発費としてエコシステムへ分配

(Image: Shutterstock.com)

Bitcoin Cash(BCH)の開発を統括するBticoin ABCは2月15日、ノード運用ソフトウェアにマイニング報酬の5%を徴収するシステムを組み込むことを発表した。ここで徴収された資金は、BCHのインフラを持続的に開発するために、エコシステム内の認可を受けたプロジェクト群へと分配される。

この仕様は、ノード運用ソフトウェア「Bitcoin ABC」バージョン0.21.0以降に実装される。BIP-9によるソフトフォークを用いた仕様変更であり、マイナーの同意が得られた場合に本仕様が適用されることとなる。徴収した資金は、エコシステム内のプロジェクトのうち、ホワイトリストに選出されたものへ分配されるという。

マイニング報酬からの開発資金の徴収は、BTC.TOPのJiang Zhuoer氏により1月に提案された。当初、マイニング報酬の12.5%を開発資金として徴収することが提案されていた。だが、収益性低下によるマイナーの撤退、ネットワークの分散性低下を招く懸念があるなど、コミュニティからの反発を受けた。その後の議論により徴収額は5%へと引き下げられた。