仮想通貨(暗号資産)ニュース

Bitcoin Cash、5月の定例アップデートでハードフォークを伴うネットワークアップグレード実施

シュノア署名の有効化およびSegwitリカバリーの許可が目的

 Bitcoin ABCは毎年5月と11月に仮想通貨Bitcoin Cash(BCH)の定期アップデートを実施している。今回、ノード運用ソフトウェア「Bitcoin ABC」のバージョン0.19.0(Bitcoin ABC 0.19.0)を発表し、ネットワークアップグレード(ハードフォーク)の実施日を5月15日に決定した。Bitcoin ABC 0.19.0では、シュノア署名(Schnorr signatures)の有効化とSegwitリカバリーを許可するとしている。

 シュノア署名とは、電子署名方式の1つ。シュノア署名では同一受信者の複数トランザクションの署名をまとめるなど署名データサイズを削減することが可能なため、ブロックチェーンのスケーラビリティ問題を解決する手段の1つとされている。

 また、Segwitリカバリーの許可は、前回のアップグレードで、誤ってSegwit P2SH(Pay To Script Hash)アドレスに送信されたコインは使用不可としたものを回復させるものだという。

 今回発表されたBitcoin ABC 0.19.0はすでにリリース済みであり、テストネットにて試験運用を開始している。ソースコード、プログラム共にダウンロード可能となっている。ノード運用者はBitcoin Cashネットワークと同期させるために早めにアップデートを行うことを奨励している。

 なお、Bitcoin Cash Orgでは、Bitcoin Cashの長期的なロードマップを公開している。Bitcoin Cashの今後について、そちらも参照していただきたい。