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サッカー欧州大会UEFA EURO 2020、全試合の観戦券をブロックチェーン発行

Bluetooth活用し会場周辺でのみQRコードが有効。転売を防止

(Image: Mircea Moira / Shutterstock.com)

欧州サッカー連盟(UEFA)は2月17日、2020年6月から開催のヨーロッパ地域大会UEFA欧州選手権(通称、UEFA EURO 2020)において、観戦券をブロックチェーンによるデジタルチケット形式で発行することを発表した。同大会の全試合でデジタル形式のチケットが販売され、来場者は専用のスマホアプリからQRコードを提示することで入場できる。

UEFAは2018年からデジタルチケット形式を採用してきたが、オリンピックと同年に開催されるUEFA EUROにおいては初めての採用となる。直近のUEFA大会では、2019年6月に開催のUEFAネーションズリーグでもデジタルチケットを発行。全販売数のうち80%にあたる11万枚がデジタル形式でファンの手に渡ったという。この仕組みは、チケットの転売が横行してきたUEFA大会において、その流通状況を大きく改善してきた。

今回はUEFA EURO 2020のチケット管理用に専用のスマホアプリが用意される。iOSとAndroid向けにそれぞれ5月下旬に配信される予定だ。アプリは、チケット購入時のKYC(本人確認)に基づいたEメールアドレスにひも付け、チケットをダウンロード。入場券としてQRコードを表示するというもの。Bluetoothを用いて会場周辺でしかQRコードを表示できないようにしており、試合会場を訪れた購入者自身でなければ入場ができない仕組みとなる。

UEFA EURO 2020は、3月に本戦出場チームを決めるプレーオフを開催。26日にプレーオフ準決勝、31日にプレーオフ決勝を行う。その後、6月12日から本戦が開幕。第1試合はトルコ対イタリアの試合がローマで執り行われる。本戦の期間は1か月で、決勝戦は7月12日にロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われる予定だ。