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欧州の赤十字、新型コロナウイルス対策で仮想通貨でも寄付募る

イタリアとオランダ「医療設備充実に使用」

(Image: Shutterstock.com)

新型コロナウイルスによる肺炎のパンデミックが起きているイタリアの赤十字は3月12日、医療インフラ整備のために仮想通貨での寄付を募るキャンペーンを始めた。目標金額1万ユーロ(129万円相当)の寄付を15日に達成し、同日、さらなる医療体制拡大のため、追加の寄付募集を始めた。

イタリアでは3月16日時点で2万5000人近くが新型コロナウイルスに感染し、死者も1800人を超えた。致死率は最初にパンデミックが起きた中国・武漢を上回り、医療崩壊の危機にある。

赤十字は「集中治療のためのベッドが足りず、感染のピークはまだ先にある」と訴え、支援を呼びかけた。集めた資金は医療設備の充実に充てるが、余剰分は医療スタッフのケアに使うという。

イタリア赤十字コッリ・アルバーニ委員会のブルーノ・ピエトロサンティ委員長は、「感染者の数が増え、病院施設内の利用可能な場所が減少しており、新たな入院患者の受け入れ態勢が課題になっている。Bitcoinのような革新的な資金調達ツールが、この歴史的な危機に際し、入手困難かつ必要な経済的資源を獲得するのに役立つと信じています」と述べた。

また、感染者が1000人を超えたオランダの赤十字も、新型コロナウイルス対策でBitcoinなど主要仮想通貨の寄付を受け付けている。