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トヨタ、B2C取引データ管理でブロックチェーンの有効性を確認

Scalar社の分散型台帳技術活用し実証実験

(Image: josefkubes / Shutterstock.com)

分散型台帳技術Scalar DLTを開発するScalar社とトヨタファイナンシャルサービスは3月16日、B2C取引のデータをScalar DLT上で管理する実証実験を行ったことを発表した。実験では、当該データのコントローラビリティ・トレーサビリティ・真正性等の検証を行った。各検証項目は正しく保証されていることが確認でき、同技術の有用性を確認できたとしている。

2019年11月まで行われた同実験は、トヨタグループ横断のバーチャル組織「トヨタ・ブロックチェーン・ラボ」における取り組みの1つ。両社は今後、さらなる技術的な検証および実サービス化に向けた検討を継続的に行うとのこと。

Scalar社の「Scalar DLT」は、分散データベース「Scalar DB」と分散型台帳「Scalar DL」から構成される分散型台帳ソフトウェア。電子署名されたスマートコントラクトを分散トランザクションの形式で実行し、実行結果を複数の独立したコンポーネントで管理する。「Scalar DLT」は、耐改ざん性を有しつつ、従来のブロックチェーンよりも高いスケーラビリティ、強い一貫性、確定性を実現するという。