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仮想通貨の先物取引Bakkt、3億ドルのシリーズB資金調達を完了

ゲーム内資産や仮想通貨を換金できるBakktアプリは今夏ローンチ予定

(Image: grejak / Shutterstock.com)

ニューヨーク証券取引所の親会社であるインターコンチネンタル取引所(Intercontinental Exchange=ICE)が設立したBakktは3月16日、シリーズBで3億ドルの資金調達が完了したことを、同社CEOのマイク・ブランディナ(Mike Blandina)氏がブログにて明らかにした。

マイクロソフトの投資部門M12や親会社のICE、ボストン・コンサルティング・グループらが投資ラウンドに参加したことを報告している。また、2020年夏に発売が予定されている様々なデジタル資産を換金できるBakktアプリに関する最新情報も併せて発表。Bakktアプリのサービス拡充に向けて、2月に発表したロイヤリティサービスプロバイダーBridge2 Solutions社の買収についても触れている。

Bakktは2019年9月に、顧客のBitcoinを保管するサービスおよびBitcoin先物取引サービスを開始。10月には、コンシューマー向けアプリで個人消費者をターゲットにしていく方針を発表している。

今夏ローンチを予定しているBakktアプリは、消費者の持つロイヤリティや報酬ポイント、ゲーム内資産、仮想通貨など、あらゆるデジタル資産を換金することができるサービスになるという。これらのデジタル資産には潜在的な個人消費力があり、1兆ドル近い市場規模があるにも関わらず、消費者は依然としてデジタル資産にアクセスすることは難しく、追跡するのは難しい、利用するのは難しいと感じていると、ブランディナ氏はブログで語っている。

ブランディナ氏は、Bakktアプリのローンチにより1兆ドル近いデジタル資産を解放できるだろうと述べた。シリーズBの資金調達とBridge2 Solutionsの買収が完了したことにより、Bakktは従業員350名のチームになっている。また、米国の金融機関上位10社のうち7社のロイヤルティプログラムと、米国大手航空会社2社を含む4500以上のロイヤルティおよび報酬プログラムをサポートすることも報告している。