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三根公博氏、bitFlyer HoldingsとbitFlyerの代表取締役に就任

経営陣の半数以上を入れ替え新経営体制に移行

(Image: Shutterstock.com)

bitFlyer Holdingsおよび完全子会社のbitFlyerは3月30日、代表取締役と取締役の異動を発表した。bitFlyer Holdings社とbitFlyer社の代表取締役には、三根公博氏が就任する。三根氏は、23日付けでbitFlyer社の代表取締役代行に就任していた。今回両社の代表取締役として正式に就任した形だ。

代表以外の経営陣について、bitFlyer社執行役員の一守靖氏が両社の取締役に就任する。また、両社の監査等委員である取締役として、元三井住友銀行の専務執行役員などの経歴を持つ志村正之氏が新たに就任している。

bitFlyer Holdings社では、代表取締役・取締役・監査等委員である取締役からなる経営陣5名のうち3名を交代。bitFlyer社では経営陣を3名交代、取締役を2名追加して経営陣を7名とした。それぞれ3月30日付けで下記の新経営体制へと移行している。


    【bitFlyer Holding社の新経営体制】
  • 代表取締役: 三根公博氏
  • 取締役: 一守靖氏
  • 監査等委員である取締役: 志村正之氏、近江恵吾氏、樋口收氏

    【bitFlyer社の新経営体制】
  • 代表取締役: 三根公博氏
  • 取締役: 一守靖氏、関正明氏、馬場優司氏
  • 監査等委員である取締役: 志村正之氏、落合孝文氏、三浦隆治氏

三根氏は松井証券やSBI証券、マネックス証券などで取締役や執行役員を務めてきた人物。2018年にはbitFlyer社と同じく仮想通貨交換業を営むコインチェックの執行役員にも就いている。この時期、同社は不正流出事件からの立て直しを図っていたタイミングであり、三根氏はマネックスグループによる同社の買収後、マネックスから出向する形で執行役員に就いた。その後、2019年3月よりbitFlyer社の一員となっている。このような経歴から、三根氏は金融と仮想通貨におけるリスク管理の専門家であると考えられる。

bitFlyer社は仮想通貨交換所の運営を始め、独自のプライベート・ブロックチェーン技術「miyabi」を開発するブロックチェーン関連企業。2018年10月1日の新体制移行後は、親会社のbitFlyer Holdings社に「監督機能」を、子会社のbitFlyerに「業務執行機能」をそれぞれ分離・集中させている。