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注目テーマの1つに「仮想通貨」 ~IPAが『情報セキュリティ白書2018』PDF版を無料公開

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は7月24日、『情報セキュリティ白書2018』PDF版の無料公開を開始した。今回の白書では、2017年度に注目されたテーマの1つとして「仮想通貨」が挙げられ、「第3章 個別テーマ」では「仮想通貨の情報セキュリティ」として詳細な報告がなされている。以下、仮想通貨関連の概要を紹介する。

 2017年度に観測された情報セキュリティインシデントとしては、セキュリティに問題のあるIT機器を乗っ取り仮想通貨マイニングソフトウェアを仕掛けるサイバー犯罪、仮想通貨交換所のウォレットを狙ったフィッシング詐欺、仮想通貨交換所への不正アクセスによる仮想通貨流出、従来型のランサムウェアに仮想通貨を窃取する目的の機能が追加された事例、仮想通貨交換所を狙ったDDoS攻撃などが報告されている。

 仮想通貨の情報セキュリティとしては、2017年4月に施行された改正資金決済法により、金融庁・財務局の登録を受けた事業者のみが国内で仮想通貨の交換などを行えるようになったこと。また、登録事業者は、仮想通貨利用者の財産保護・マネーロンダリング対策の観点から、利用者財産の分別管理義務や本人確認義務などが課せられることになったことなどが挙げられている。

 仮想通貨交換業の動向としては、「Bitcoin」のブロックチェーン分岐問題、Coincheckからの仮想通貨「NEM」不正移転問題が挙げられている。金融業界の動向としては、日本銀行と欧州中央銀行によるブロックチェーン技術の応用可能性調査、三菱UFJの独自仮想通貨「MUFGコイン」などが挙げられている。ICO詐欺や投資損失リスクを避けるため、広告を禁止したSNSのことにも触れられている。