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JPモルガンの銀行間送金ネットワーク、みずほ銀行・りそな銀行・三井住友銀行を含む国内外75行以上が参加

EthereumベースにJPモルガンが開発したスマートコントラクトプラットフォーム「Quorum」を利用

 米国ニューヨーク州に本拠を置く大手銀行のJPモルガンは9月25日(現地時間)、同社が開発したブロックチェーン技術「Quorum」を利用する銀行間送金ネットワーク「Interbank Information Network」に、みずほ銀行、りそな銀行、三井住友銀行といった邦銀を含む国内外75行以上が参加したことを発表した。「Quorum」は、Ethereumをベースにしたスマートコントラクトプラットフォームで、JPモルガンが金融分野の企業向けに開発するオープンソースソフトウェアだ。

 国際送金は一般的に、本人確認や犯罪防止のための法令順守、関連データの照会といった検証を経て取引が完了するが、送金元と送金先の銀行のほか、中継地点となる代理銀行などの間でも検証作業が発生するため複雑で、さまざまなコストが発生する。銀行間送金ネットワーク「Interbank Information Network」は、ブロックチェーン技術「Quorum」を利用して各銀行が情報を共有した上で検証する仕組みのため、これまでよりも手続き回数や手数料が削減されるほか、決済に要する時間が短縮されるため、迅速に受取人に支払うことが可能とのこと。