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仮想通貨交換所みんなのビットコイン、Bitcoin Cashハードフォーク後にBitcoin SVへの対応も検討開始

当初は新通貨を扱わないとしていたが「顧客の資産保護と利便性確保の観点」から方針転換か

 楽天グループの一員として仮想通貨交換所「みんなのビットコイン」を運営するみんなのビットコイン株式会社は、15日深夜から16日早朝にかけて予定されている仮想通貨Bitcoin Cash(BCH)のハードフォークへの対応を11月14日に改めて表明した。当初はハードフォーク後にBitcoin ABCが参照するチェーンにのみ対応するとしていたが、Bitcoin SVが参照するチェーンにも対応することを検討するとのこと。

 仮想通貨交換所「みんなのビットコイン」は、ハードフォーク後にBitcoin ABCが参照するチェーンのみ対応し、Bitcoin SVが参照するチェーンには対応しないと当初は告知していた。しかし、「顧客の資産保護と利便性確保の観点」から、Bitcoin SVが参照するチェーンへの対応も現在検討しているという。

 これは憶測だが、同交換所は仮想通貨交換所「Liquid by Quoine」と同様に、Bitcoin ABCが参照するチェーンにブロックチェーンネットワークが引き継がれる前提だったが、実際にはマイニングの実施情勢である「ハッシュパワー」がBitcoin SV優位に傾きつつある状況であるため、Bitcoin SVが参照するチェーンにも対応することを検討する必要性に迫られたのだろう。

 仮にみんなのビットコインがBitcoin SVに対応すると決定した場合には、一般社団法人日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)への届出と承認が必要となる。そのため、すんなりとBitcoin SVを取り扱えるようになるかは不明だ。

 同交換所においてはBitcoin Cash(Bitcoin ABC)の入出金を15日1時40分より一時停止するが、売買は可能にするとのこと。17日1時40分に入出金の受付再開の予定だが、ハードフォークの状況によっては延長の可能性があるとしている。