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米アマゾン、AWSにてブロックチェーンサービス「Amazon Managed Blockchain」を開始

Hyperledger Fabric・Ethereum対応のブロックチェーンネットワークを数クリックで構築可能

Amazon Managed Blockchain概要、AWS 公式ブログより引用

 米Amazon(アマゾン)は11月26日から11月30日までの5日間(現地時間)、米国・ラスベガスにて開催したイベント「AWS re:Invent 2018」のキーノートスピーチにて、AWS(Amazon Web Services)CEOのAndy Jassy(アンディ・ジャシー)氏が「Amazon Managed Blockchain」について発表した。米国にて、AWSでのブロックチェーンサービスを開始した(日本でのサービス開始は未定)。

 「Amazon Managed Blockchain」は、AWS上でブロックチェーンが利用可能となる。「Hyperledger Fabric」および「Ethereum」(近日対応予定)を使用したスケーラブルなブロックチェーンネットワークを、わすが数クリックで簡単に作成および管理可能になるサービスだという。「Amazon Managed Blockchain」はネットワークを構築するために必要なオーバーヘッドを排除し、トランザクション量が増大した場合にもアプリケーションの要求に合わせて自動拡張するそうだ。

 セットアップ後は、ネットワークメンバーシップを設定し、AWS Management Consoleを使用してブロックチェーンのノードを起動することで、他のAWSアカウントをブロックチェーンネットワークに招待したり、AWSアカウントにメンバーを追加してテスト用のネットワークを構築することもできるという。

 Amazon Managed Blockchainは、2つのブロックチェーンをサポートする。1つ目は、Linux FoundationのオープンソースのブロックチェーンフレームワークのHyperledger Fabric。Hyperledger Fabricで作成したブロックチェーンアプリケーションのブロックチェーン上のデータに対する、アクセス制御とアクセス許可を提供する。これにより、プライベートブロックチェーンネットワークを簡単に作成しすることができるという。

 2つ目は、Ethereumのサポート(近日公開予定)。Ethereumは多数のノードで厳格な許可要件なしに取引することができ(パブリックブロックチェーン)、Solidity言語によるスマートコントラクトによりさまざまな取引契約に対応可能だ。Amazon Managed Blockchainでは、すでに公開されているEthereumブロックチェーンネットワークに参加することが可能になるという。

 また、これらのブロックチェーンネットワークを構築する場合、新しいメンバーの追加(または削除)は投票によって決定するが、通常はそれにはカスタム開発と権限管理が必要になる。しかし、Amazon Managed Blockchainでは、ブロックチェーンネットワークのメンバーが新しいメンバーの追加または削除を迅速に行えるよう投票APIを提供するという(近日公開予定)。

 Amazon Managed Blockchainは、ブロックチェーンのノードのパフォーマンスの追跡も不要であるという。機能は近日公開となるが、コンピューティング、メモリ、ストレージ、ノードの正常性などの主要な情報を簡単に表示することができるようになるそうだ。また、ノードの1つが終了した場合(ディスク障害などで)、Amazon Managed Blockchainは自動的にそのノードを置き換えるという機能を備えている。

 さらに、Amazon Managed Blockchainは、完全に管理されている元帳データベースであるAmazon Quantum Ledger Database(QLDB)にブロックチェーンネットワークアクティビティデータを簡単に複製することができるとのこと。ブロックチェーンネットワーク内のコミットされていないすべてのトランザクションの完全な履歴を、QLDBによって保持するそうだ。それによって、ブロックチェーン外でデータの分析が容易に行えるようになり、また、トランザクションサイズやリソース割り当てなどの改善領域を特定することで、ネットワークを最適化することもできるという(近日公開予定)。

 なお、これらの情報を公開するAWSの公式サイト(英語版)では、日本からアクセスをすると、「このコンテンツは選択された言語でご利用いただけません。選択された言語でコンテンツをご利用いただけるよう現在準備中です。ご不便をおかけしますが、しばらくお待ちください」という一文が表示される。基本的にこれらのサービスについては、まだ日本では未対応ということになる。